アスベスト処理にかかる工期
CAS工法による工期短縮の理由
CAS工法は、従来のアスベスト除去作業に比べて大幅に工期を短縮できるアスベスト対策法です。なぜ工期が大幅に短縮できるのか、3つのポイントでご説明します。
- 事前準備期間の短縮
一般的なアスベスト除去作業では作業場内に高レベルのアスベスト飛散が発生します。このため作業場周辺の住民に対して説明会を開くなどの事前準備期間が必要でした。近年は周辺住民によるアスベスト除去反対運動などが起きる例もあります。しかしCAS工法は工事中もアスベストが飛散せず極めて安全性が高いため、周辺住民や関係者からの理解が得られやすくなっています。 - 工程が簡単CAS工法ではエコベストを低圧噴霧で施工部に含浸固化させるだけですから、アスベストの掻落し・切断・粉砕などの工程は必要ありません。このため実作業時間を大幅に圧縮することができます
- アスベストを無害化する
建物の解体の際、飛散性アスベストは特別管理産業廃棄物となるため解体工事の前にアスベスト除去作業が必要で、除去されたアスベストは管理型産業廃棄物最終処分場に埋立処分するか、溶融処理を施してから安定型産業廃棄物最終処分場に埋立処分する必要がありました。CAS工法はアスベストそのものを無害化するため、除去する必要がなく、そのまま建材として有効活用できます。
CAS工法に工期短縮
工期を大幅圧縮
CAS工法には、①重設備の簡素化 ②養生の簡素化 ③仮設足場等の簡素化が可能というメリットがあります。
また、原則としてアスベストの除去や袋詰、廃棄が不要なため、④廃棄処理費用の大幅減 ⑤耐火被覆再生費用の削減など工期を大幅に圧縮しながら、さらに作業中も施設を使用していただくことができるというメリットもあります。関係者への不便を最小限に留め、経済的な損失・機会の損失を防ぐのに役立ちます。
土日、夜間も作業可能です
CAS工法は従来のアスベスト除去のように多くの負圧集じん機などによる作業場の負圧を必要としないため騒音が発生しません。
エコベストの噴霧も低圧噴霧ですから作業は非常に静かです。
また作業中にアスベスト飛散が発生しないため、「周辺住民への安全を配慮して土日祝日や夜間は作業を休止する」といった必要もなく、24時間いつでも作業が可能となっています。
なお、CAS工法に使用するエコベストは有機溶剤のような毒性がなく、また強い臭気も発生しません。
このような点から作業時間を選ばず、作業場の都合に応じていつでもアスベスト対策を行うことができるようになっています。
土日祝日に作業を行う、あるいは「夜間だけ作業を行い、日中は通常通り施設を使用する」といった柔軟な工程もお選びいただけるアスベスト対策はCAS工法だけではないでしょうか。