アスベスト廃棄処理の概要
アスベストは鉱物の一種であり、加熱や薬剤による焼却、あるいは微生物による分解などの一般的な廃棄物処理法では無害化できません。このためアスベストは他の廃棄物と区分され、産業廃棄物最終処分場に廃棄されることになっています。
また、飛散性アスベストは特別管理産業廃棄物とされ、中間処理として溶融処理が施された後に、産業廃棄物として管理型または安定型の産業廃棄物最終処分場で埋立処分が行われることになっています。中間処理を受けないものについては耐水性の材料で2重に梱包するか、もしくはセメント固化して管理型産業廃棄物最終処分場に埋立処分されることになっています。なお、どのケースでも海洋投入処分は禁止されています。
非飛散性アスベストについては、中間処理されたアスベストと同様、産業廃棄物として管理型または安定型の産業廃棄物最終処分場で埋立処分が行われます。
建設業労働災害防止協会より
処分場の種類について
産業廃棄物最終処分場には「安定型」「管理型」など処理施設による区分があります。
安定型処理場は、原則として「環境に影響を与えない廃棄物」を埋立する処理場です。このため地下水の遮水工や浸出水処理施設はありません。
これに対し、管理型処分場は廃棄物の環境への影響に配慮し、遮水工と浸出水処理施設等が設置され、周辺の河川・海水や地下水は水質試験やモニタリングによって管理されることになっています。